先輩社員インタビュー
映画興行ビジネスの基本は、お客様の観たい映画を上映することと、その映画が観られる「座席」を常に準備すること。作品毎に異なる映画館への来場者数を予測する「読み」に、劇場経営に携わる者のセンスと洞察力が試されます。
「絶対当たる」と予測したら、座席数の多いスクリーンで上映し、一日の上映回数を増やします。逆に客足が落ちた作品の場合は、昼や夜だけの上映に切り替える。そんな来場者マーケティングをベースにしたきめ細かな劇場運営こそ、複数の映画館を一つにしたシネマコンプレックスならではの醍醐味ですね。また、劇場の魅力を活かすことも劇場運営には大切です。立地・客層・近隣施設との兼合いなどを総合的に評価し、各劇場の「特性」を最大限に活かした作品選定や空間作りを行うことが、劇場の魅力を2倍にも3倍にも引き出す要素となります。お客様が「今、何を求めているのか」を把握し、作品や空間として提供する。映画ファンの気持ちや行動の先を見通す「洞察力」の見せ所はそこにあります。
毎晩家のお風呂にゆっくり浸かり、その日の仕事を振り返るのが私の日課です。温かいお湯の中で失敗や判断ミスを反省したり、改善すべき課題について考えたりします。オフタイムには仕事を忘れるという人も多いけれど、私には新鮮な気持ちで洞察力を磨く大切な時間になっています。肩の力が抜けて、思いがけず良いアイデアがひらめいたりしますから。
新しい道へ一歩を踏み出せば、そこには新しい風景が広がります。失敗を恐れずにさまざまなアイデアを試す勇気と、どんな失敗にもまっすぐ向き合う謙虚な姿勢であれば、誰だってお客様のニーズや行動の一歩先に立つ力を手に入れることができると思います。入社20年目のベテランですが、映画興行の世界はまだ4年目。劇場運営のノウハウを幅広く吸収しながら、今の新鮮な気分とまっさらの目線を失うことなく、劇場ビジネスやサービスの新しいあり方を提案していきたいですね。
私が入社した当時は、パソコンはもちろんワープロでさえ一部門に一台なく、複数の部門でいっしょに使っていました。そんなある時、新人の私が間違ってパソコン本体を初期化。他部門の貴重なデータを消滅させたことがあります。ミスに気づいた瞬間はショックで心臓が止まるかと思ったぐらい。さすがに落ち込みましたが、「失敗は誰にでもある」とかばってくれた上司の励ましのおかげで、立ち直ることができました。